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中国の歴史が凝縮!「治印」ってどういう意味?

「治印」とは中国語で「はんこを作成する」「はんこを彫る」という意味です。このルーツは紀元前5000年ごろに古代メソポタミアで使用されるようになったものが最初といわれています。それから長い年月を経てシルクロードを経由して紀元前4~5世紀に古代中国に伝わったのが青銅でできた印鑑でした。そして中国の後漢の時代、「官印」といわれる役所で使用される印が日本に導入されるようになりました。それが日本最古の印鑑として日本史に残されている漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)と彫られた印です。この印は福岡県福岡市東区志賀島で発見され日本の歴史に名を刻んでいます。平安、鎌倉時代になってから個人でもはんこを所有したり使用したりするようになったといわれています。判を押すという行為は、中国や日本など一部の国でしか行われておらず欧米諸国ではまったく定着していない文化です。治印という言葉は中国の長い歴史が刻まれた中国独特の文化をあらわす言葉といえます。

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